君にビーチパラソルを


最近ゴルフ場は昔ほど服装について、うるさくは言わなくなった。アメリカンスタイルゴルフ場なんてのも増えてきて、プレーはスルー(昼の休憩はなし)キャディーさんなし、服装だってご自由にっていう方式であります。

そんなゴルフ環境の中、つい最近こんなやつらとゴルフがしたいゴルフコンペでのちょっとしたエピソードを紹介したい。

ゴルフクラブの入り口には「上着を着用して下さい」の看板をよく目にする。上着は着なくても手に持っているだけでも良いらしい。



でっ、今回友人はゴルフクラブの入り口で、支配人に止められた。

支配人「お客様!!上着を着用ください!!」

友人 「持ってきていない!」と言うと、そのままロッカーに連れて行かれプレー用のウェアに

着替えるよう催促されたらしい。

友人はプリプリ怒りながらそのやり取りを語ってくれた。

その現場を見ていない私達は、「それは、失礼な話だ!無礼な支配人だ!」とみんなで

友人に同情する。

さて、戦いも終わり帰ろうとチェックアウトしている時だった。

その友人の服装を見て、私達は凍りついた。そしてすぐ笑った。

上には襟の伸びたティーシャツ、ズボンは半ズボン、裸足で革靴を履いている。

いくらなんでもそりゃないぜ。

読んで頂いてる皆さんにイメージしやすく書けば、海水浴へ行った時喉が渇いたからジュースで

も買ってくると言い、自動販売機が道路の向こう側にあるから海水パンツ一つで行くのもかっ

こ悪いので、上にティーシャツでも着ていく姿。まさにあの格好だ。

違いが有るとするなら、お尻に砂が付いていないだけじゃないか。

バカー。

友人のその格好を見ていると、思わず浮き輪を持たせたくなる。それも、スイカの柄だ。

ついでに、サングラスと麦わら帽子。

右手には、ソーダ味のアイスキャンデーを持たせたい。ビーチパラソルを立て

て、ござをひいてあげよう。

お昼ご飯は、焼きそばね。

ゴルフに行ったのに、海へ行ったような気分にしてくれた。

しかし、ゴルフ場の支配人が気の毒でしょうがない。あの姿ならどのゴルフ場でも門前払いだ。

でもこの件で私達は友人を責めたりはしない。あの格好でゴルフ場に乗り込んでくる度胸に、

敬服してしまう。

あなたは凄い!。

でも、今回限りにして下さいね。

 





身体を焼きすぎると、お風呂に入って後悔する。じゃぁ、次に行きましょう。

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