拝啓!競技委員長様
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みなさん、ゴルフラウンドの時、一番やってはいけない事はなんでしょう? 1.プレー時間に遅れる事 2.ゴルフクラブを忘れてくる事 3.他の組のカートに間違えて自分のゴルフバックを積んでしまう事 4.OBが多すぎてボールが無くなり、人にボールを借りる事 5.帰りの車に乗り込んだ時、ズボンの中に残っていたティーが太ももに突き刺さる事 他にも色々ありますが、まあこれらもやってはダメな事ですね。 |
ところで今年(2001年)の初ラウンドでは、こんなやってはいけない事をした人達を目撃いたしました。 その日は友人と(新・買い替えた男)2サムのラウンド。平日だから空いているし普通ならスムーズにテンポ良くプレーで きる。 ダフリ、トップの連発。久しぶりのラウンドだから、まあいいやぁ!。OBの連発。これも、良しとしよう。会社をズル休みし たけどこれはいつもの事だから、気にしないでおこう。 ホールが進む度に段々とティーショットやセカンドショットの待ち時間が長くなってきた。イライラしてくる。その原因は前の 組のプレースピードのせいだ。その遅さといったら凄まじい。
見た目は平均50歳位のおじさん4人組。パッと見は上手そうだ。でも実際は目を覆いたくなるくらい下手 だ。下手だからPLAYスピードが遅いのか?それは違うのであります。私達も下手だけど、PLAYスピードは速い。常に ラウンド中はテキパキ楽しくランランランとPLAYする。だらだらしない。ちょっとした事でPLAYスピードなんか幾らでも早 く出来る気がします。最近ではラウンド中今日のスコアがダメだと思ったら、ハーフラウンドをいかに短い時間で終えるか に目的を変更しPLAYしております。
それでその4人組のPLAYスピードが遅い理由は、 1.人がパターを打ち終わった後に、次に打つ人がパッティングラインに対してパターを目の前にぶら下げて、青木 功 のように読み始める。それを全員が同じ行動をする。それでもパターが決まれば文句は無いが、結果はグリーンオ ーバー。走り寄ってドロップキックをしてやりたい気分になる。
2.グリーンに向かってのアプローチの時でも同じ行動をする。1人がグリーンオンするまで他の人はじっと見守ってい る。それでもアプローチが決まれば文句は無いが、グリーンオーバーしてそれがバンカーに入ってしまう最悪の結果 だ。このパターンを各ホール毎に繰り返す。水鉄砲がその場にあれば間違いなく掛けてしまっているだろう。
3.ティーショットの打ち直しを4人ともする。するなとは言わないが、それは後ろの組がまだ来る気配がない時に許され る行為だ。私達はあなた達のティーショットを1ホール毎に8回も見させて頂いた、もういいから早く行ってちょうだい。 この時点で彼らの組とその前に組は3ホールぐらい空いてしまっていたのであった。胸の前で手を合わせ”神よ!彼 らをお許しください。
最初の茶店に到着した時その彼らが待っていた。彼らはこう言う、”お先にどうぞ!” ようやく自分達の遅いプレーに気が付いたのか。しかしそれはまさに神の声。よくぞ言ってくれました。これで待つことの イライラから開放される。ありがとう、4人のおじさん達。遠慮せずお先に行かせて頂きます、バイバイ。 その後の私達のプレーの速さといったら、ストレートを走れ抜けるシューマッハなみだ。いつものペースより異常な速さ だ。彼らのせいで完全にリズムが狂っている。それでも上がってみるといつもと同じ似たり寄ったりのスコアなるのが、ゴ ルフの不思議なところであります。
ハーフラウンドが終了し、いざ昼飯へ! ビールを注文し、飯はビーフカレー。飲みながら前半ラウンドの反省、上司の悪口、ゴルフクラブの事等などお喋り。1時 間ほどの休憩し、さあ後半のハーフラウンドだ!。 戦いの前には出すものは出さないといけない。二人揃ってトイレへ。そのトイレで手を洗っている彼らに出くわした。まさ に今前半のラウンド終了したてのホヤホヤ状態。 ちょっと待て!彼らは私達のすぐ後ろでラウンドしていたはずだ。それなのに1時間も遅れてホールアウトしている。いく らなんでもそれは酷い仕打ちだ。彼らの後ろの組の気持ちを考えると、お気の毒にとしか言い様がない。こんな時私の 手からウルトラマンの必殺技スペシウム光線が発射できたらと常々思う。
その日私は彼らの事を”悪魔の4人組”の名付けたが、こんなやつらとゴルフがしたいには”悪魔のキャディ ーさん”というページがあるので、”誰にもやつらを止めることは出来ない”に変更しました。 もし、あのゴルフ場にPLAY中に競技委員長が居たならこう叫んでいます。”競技委員長殿!あなたならどうす る!”蒸し暑い夏の夜の怪談話用にとっていた作品ですが、春に先取りして書いてみました。 また夏の夜にお読みください、きっと涼しくなるでしょう。
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